いつも胸やけ

ムーミンと夫と子どもと暮らしています

元気ですか

ダイニングテーブルから窓の外を眺めるのが好きで、午前中ならだいたいさっき干した洗濯物が揺れている。自分のブラジャーが二つ、風にそよいでおり、不思議な形だなと思う。 秋の日の台風一過 半分に折ればくす玉のようブラジャーは という短歌を作ったこと…

馴染んでいる

目覚めてこんなもんか、と思えるくらいの二日酔いで、ひどいときに感じる口内の渇きもなく、起きてそのまま寝巻きは脱がずに風呂場で頭だけ洗ったらそれで十分さっぱりした。 ひどい二日酔いになるまい、と思っていたのは今日が保育園の懇談会だからで、今年…

免許証の顔

二学期の成績処理の締切をすっかり忘れていて、昨日猛烈にがんばったが終わらず、今日に持ち越す。組んでいる先生と膝をつき合わせて検討するが、これはもうちゃんとはじめから数値化し直したほうがいい、ということになりExcelであれをああしてこうしておい…

大阪滞在記

隣のおじさんのことが気になって仕方ない。新大阪から乗り込んだ新幹線は自由席で、ほとんど満席だった。二列の通路側の一席が空いていて、みなそこには座らない。なるほど、窓際に座るおじさんが大きなキャリーケースを相棒のように通路側の席に置いている…

行くぜ文フリ東京

今日から東京。一番の目的は文フリで、出たばかりの『せいいっぱいの悪口』を手売りすること、けれどほかにも家族に会ったり、編集Kさんと書店回りをしたり、お世話になった編集者さんに会ったり、インタビュー(!)を受けたり、家族写真を撮ってもらったり…

『せいいっぱいの悪口』刊行記念トークイベント

最近、ほんとうにいつからか夜になるとものすごく目が乾くようになってしまって、具体的には21時を過ぎると目がつらい。これがドライアイなのかと思うも、10秒以上目を開ける、みたいなのは別になんともなく、ただただ目がずっとぱさぱさしている。と愚痴を…

眉毛のある猫

子どもとふたりで迎える朝、夫は宿直。 着替え、ご飯、連絡帳記入、洗濯、自分の身支度、その間に子どもの熱を計ったり「いきさーちゃ、りるー(ミキサー車、見るー)」とYouTubeをせがまれたりジュースをこぼされたり、すこし前の自分からしたらこの朝の忙…

『せいいっぱいの悪口』

起きたときにはそこまで寒さは感じないけれど、外に出た瞬間に「わ、さむい」と思う。あと校内も寒い。寒いし職員室の前の廊下はなぜかいつも電気が消えていて、余計に寒々しいのでどうにかしてほしいとつねづね思う。 編集北尾さんに、「もう本は発売を迎え…

大きい犬、小さい犬

お節介な人というのはいて、夫がだいたいそうである。今日は寒いから上着を着ろだの、あるいは入れた覚えのない折り畳みが鞄に入っていたり、てきぱきあれこれ、わたしや子どもの世話を焼いている。ありがたいこともあれば、正直ちょっと鬱陶しいときもあり…

砂のお城

本が発売日を迎えるまで、最低週に一度は日記を書こうと意気込んでいたのにもう怠けてしまっている。身体もだるいし眠いけど、そういうコンディションでどんな風に書けるのか、ハードルを下げるためにも勢いで書いて更新してやろう。 朝、子どもが着替えの際…

どんぐり三つ

朝、週に一度の買い出しへ。開店前に着いてしまい、しかし結構すでに待っている人がいる。みんなそんな前のめりにスーパーへ行くんだなと思い、わたしは開店直後の従業員がこぞって頭を下げているのが苦手でささっと俯きがちに通り過ぎてしまう。 夫はその後…

威張ることじゃない

日曜は近くのスーパーがポイント五倍なのでそれに合わせてだいたい買い物に行く。一歳の子どもを売り場に放つと手当たり次第触りたいものに触れようとして手を焼くので、夫に任せてひとりでせかせかとスマホのメモを見つつまわる。今シーズン初めて秋刀魚を…

ほんとうに雑記

最近あったこと、思っていること。 なぜかTwitterから気持ちが離れて(気持ちが離れて?)だいたいいつからか、Twitterアプリがどこかへ消えてしまってわざわざAppライブラリのところから開かなくてはならないのが煩わしく、それでも人のつぶやきは見ているが…

連載のこと

晶文社で約2年つづいた連載が終わった。担当に甘えて18回も書いた。連載はエッセイで、うちにムーミンがやってきて、そして去っていた、簡単に言えばそういうものだった。でももっと色んなことを考えて、つねに考えて過ごした2年だったと思う。はじめから「…

陣痛の合間にスニッカーズ食べたなぁ

去年の今頃は入院してたな〜と思い返す。過去のこの頃どうしてた、って考えるのが好きだ。 予定日の4日前の深夜、トイレ…と思って目覚めたらなんか股の辺りが濡れていて「これは…」と思ったら破水、で夫を揺すって起こし、病院に連絡して荷物まとめて車で送…

空港が好き

眠る前、啓示のように(丸亀製麺、食べたい…)と思って夫に話しかけたけどすでに寝てたみたいで返事はなかった。小さいひとも寝ていてだから常夜灯のぼんやりした暗がりにわたしの欲望だけがしばらく漂って、そして消えた。 朝になって、ツイートを見た夫がそ…

いつも胸やけ

夫から電話があって、今夜は空手の練習に行くつもりだったけれど、学生対応が長引いてもう諦めてこれから家に帰るという。めずらしく「外食がしたいよ~」と言うので、今いるミスドに併設するスーパーでお惣菜を買って帰ろうかと提案すると喜んだ。二〇時も…

大きな盥

まだ梅雨が明けない。 中国地方だけ除かれて、九州も四国も明けたのになぜ、こんな昨日も今日も晴れなのに。 一学期のおわり、書写の授業で生徒に書いてもらった暑中見舞いも、一応梅雨明けに出すものということで「梅雨が明けたていで書いてネ」と言って書…

あかるさのすべてよ

どうにも胸がいっぱいになるまるまる一日というのがごくごくほんとにたまあにあって、それが今日だった。 昨夜から、夫の仕事についてやって来たはじめての明石は蛸とどこまでも淡い海のまちで、とても気持ちよく、なんだか一瞬で好きになる景色。昨夜から一…

せいいっぱいの悪口

最近、エアロバイクを買った。夫にねだって買ってもらった。「ほんとにちゃんと乗る?続かないんじゃないの?」と何度も言われたけどそれにはちゃんとこたえず、寝転んで手足をバタバタさせて「買って買って買ってよ〜」と喚いてなんとか買ってもらった。ツ…

今日のこと

植本一子の新刊が出ると知ってから即予約、していたものが昨日届き、読み始めたらやっぱり止まらないのだった(『台風一過』)。日記として日々を記録することの意味をものすごく考えながら読んでいる。終わってほしくないと思う本はそんなにない。ずっと書い…

松岡修造と飴色たまねぎ

母から「おばあちゃんに米寿のお祝い贈ってあげて」とLINEが来たのは3週間ほど前だったか。 そもそも祖母の誕生日を知らなかったし、祖母はずいぶん前からずっと「おばあさん」なのでいくつになったかも知らなかった。米寿と聞いてそうかそんなにマジでおば…

鼻は通っても日々は変わらずつづく

マックのポテトが喉に刺さる。焦って、飲むようにして食べるからだ。焦ることなんて何もないのに。がさつにハンバーガーをつかんだ指にソースがつく。期間限定の、チキンタツタ、しかもコチュジャンソース。 指を舐めるのははばかられて、ペーパーナプキンに…

アルバイトがしたい! その3

午前中。Amazonから届いた念願の、ペンダントライトを食卓にぶらさげるため、元の蛍光灯を慎重に外していたところ、ドンガラガッシャンとカバーや部品が全部落ち、アパートの退去時まで保管しておくべき大切なネジも全て吹っ飛んでどこかへ消え去り、ショッ…

ムーミンがうちにやってきてバズった話

朝起きても依然通知は止まらず、なんだかこれは端的に言って大変なことになってしまったのではないか…いやしかしこれはもはやわたしから遠く離れた出来事、わたしこんなの知らない…となかばヤケさえ起こしつつ、しかしどうしたって通知が止まらない。 どうし…

アルバイトがしたい!2 服部真里子さんのこと

アルバイトがしたいと思い始めて早3ヶ月が経つ。車の免許をとってから、やることがひとつもないのだ。暇だなあ暇だなあと思いながら暮らすことにもいよいよ飽きたので、わたしの定位置である食卓の椅子ともはや癒着を起こしつつある臀部をなんとかもちあげ、…

アルバイトがしたい! その1

東京は今、雨がすごいんだそうだ。 抜けるタイミングを失ったままの、前職場のグループLINEで、「雨がすごいんで今みんなで池袋のビックカメラで雨宿りしています」というトークがぽんと届く。今日はみなさん、シュラスコを食べに行くらしい。トーキョー、シ…

歌人見習いが車の免許を取るまで日記 番外編

午後5時。ねまきのままビスケット食べて牛乳飲んでいて、これは本当に完全におわっている。というかはじまってすらない。みんな朝早くから顔を洗って着替えて電車に乗って目的あるところへ向かって一日をはじめているのに。みんなの一日はとっくにはじまって…

歌人見習いが車の免許を取るまで日記その20

どうにもこうにも、ただただ暑い日々です。外に出なければならぬ予定も用事も使命もないので、それを良いことにほぼ部屋に引きこもっています。しかしさすがに家でだらだらとなんの生産性もなく(!)過ごしているのにクーラーを一日中つけるのはなんだか後ろ…

歌人見習いが車の免許を取るまで日記その19

ここ数日。こちらは台風の影響なのか、ものすごい風と雨、特に風がすごくて昨日はアパートごと飛んでゆくのではないか、本州のはじっこがぺりっとめくれるんじゃないかと思われるほどの暴風雨だったのだけど今日は快晴。 天気にやられて取るもの手につかずDS…