いつも胸やけ

ムーミンと夫と子どもと暮らしています

歌人見習いが車の免許を取るまで日記その17

月一、服部さんの講座だった今日。

毎月上京しているのはこのためなのだけど、世界の端っこだろうがどこだろうがとにかくどこにいたって、ワタシにとっては絶対逃せない貴重な会。どこからだって(文字通り)飛んでゆくのだ。

前からずっと思っていたことだけれど、服部さんはとても誠実。服部さんの誠実さを改めてとても感じる今日だった。

受講者の方々とちょっとお話しできるのもワタシはとてもうれしい。今日も帰り際、おふたりとお話しさせてもらって、温さんとは特にお酒の話で少し盛り上がる。仲間がいてうれしい。ちょっとしたお話し、ができることをワタシはとてもとてもありがたやありがたやと心のなかで手を擦り合わせつつ半ば泣きながら、本当に喜んでいます。今の環境ではそんなこと、ないので。
ならば。働けばよいのだけれど重い腰はホントに重いので、上がりません。仕事を辞めてしまうことは割と簡単だったけれど、また始めることはなかなかに大変。やってみればなんとかなることも経験として知りながら。ナム。

服部さんは歌会でこころがけていることとして、「来た人に『あなたが来てくれてうれしい」という気持ちを伝えること」と『Sister On a Water』で発言されているけれど、そのようなまったき承認、というものをワタシは確実に服部さんやほかの受講者のみなさんから受けているように、せつに思う。なのだからワタシも。「あなたが来てくれてうれしい」また「あなたに会えてうれしい」ことを、評を通してガンガンに伝えてゆきたい。伝えてゆく所存。

こんなにもよい歌会に出ると、住んでいるところでも歌会をやりたい気持ちになってきてしまう。以前こんなツイートをしたのだけれど、

も少しだけ自分が努力する、できるような観点から、こっちで歌会を開けるようになったら、元気でやっていますと宣言することにしよう。



そして。東京での楽しみはひとつ服部さんの講座、もひとつはベロベロ会である。以前書いたように(その11参照)無二の友人と街を練り飲み歩く?最高の会だ。しかも今回は友人のスペシャルな提案でホテルまで取った。今までは終電だけがワタシたちの敵だったけれどもはやワタシたちは無敵。なんにも恐れることはない。いざゆかん。

今回は上野。上野何度も来ていて、でもいいよね上野。たまたまタイムリーなことに某氏から教えていただいた立ち飲み屋「ふぶき」を皮切りに(お刺身やアジフライがおいしい)四軒ほどはしご酒。
反町似のお兄さんに「あちらで一緒にどうですか?」と誘われたり、素敵なイケメンフランス人にウイスキーをおごってもらったり、ホテルの部屋で飲み直すためにと立ち寄ったコンビニでなぜか意気投合したアンチャン達と上野公園で飲んだり、チヤホヤされながら友人と過ごす凍狂の夜を、ワタシはどうしたってこんなに好きだ。

毎度ハチャメチャになって、ワタシたちはこうでもしないと日々のあれこれを、晴らすことはできないのだろうか。目覚めた朝、ホテルの天井を見上げながらそんな話も少しした。溜め込んでしまっていることがもしかしたらある、こともそうかもしれず、しかし何よりもまずワタシは承認欲求の鬼。チヤホヤされることで満たす承認欲求はなんてったって安易なもので、すぐにその気持ち良さは消えてしまう。

自分で自分を認めることこそが大切なのだと、そんなことどこにでも書いてあって百どころか一億も承知、しかしそのことの、なんとなんと難しいことよ。
だからまた、懲りずにきっと燃えさかる熱い承認の魂をラグビーボールのように抱えて、ワタシは凍狂に来るのだろうな。


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